英語学習をしていると色々な学習法を聞くことがありますよね。
今回は勉強法のひとつ「ディクテーション」についてご紹介します。
このディクテーションですが、「オーバーラッピング」と一緒に行うことでよりリスニングに効果が期待できますよ。
細かい音の聞き取りが苦手な方はぜひチェックしてみてください。
ディクテーションとは?
ディクテーションは「聞いた音声を書きおこしていく」学習法です。
英語で”dictation”は「書き取り」の意味。
非常にシンプルな学習法で音声、ペン、紙の3点があればすぐにディクテーションを行えます。
音声はTOEICパート2のような20~30秒の音声を選んでも構いませんし、映画やドラマを少しずつ止めながら書きとっても良いでしょう。
ディクテーションの3つの効果
ディクテーションを行うことによる効果を3つ見ていきましょう。
ディクテーションの効果①: リスニング力が向上する
ディクテーションでは書きおこしのために、複数形/s/の音や冠詞a,the等の細かいところまで聞いていく必要があります。
学習を続けていると、何となく流して聞いている細かい英語の音まで聞き取る力がつきます。
ディクテーションの効果②: リテンションの能力が鍛えられる
リテンション(retention)は「保有、保持」の意味で、英語学習では短期記憶のことを指します。
聞こえた音を頭の中で思い返しながら書きおこすため、記憶を維持する能力(リテンションの力)も鍛えることができます。
ディクテーションの効果③: 自分の聞けない音が明確になる
ディクテーションをすると曖昧に聞いている部分が浮き彫りになります。
「自分が覚えている英語の発音」と「ネイティブの実際の発音」にギャップがあると書きとれないことが多く、その弱点に気づくことが出来ますよ。
ディクテーションのやり方
それではディクテーションの進め方をご紹介します。
準備は簡単!好きな音声を選びましょう。
20~30秒程度のものがおすすめ。長いものは区切ってください!
聞こえた音声を紙に書いていきます。
1回聞いては音を止めて覚えているだけ書いていきます。少ない回数で書きとれることを目指しましょう。
5回聞いても分からない箇所は「何となくこう聞こえる」と聞こえたままにカタカナで音を書きとってみてください。
リンキングやフラップTの音、等の音声変化の音があるかもしれません。
スクリプトを確認。再度音声を聞いて英語が聞こえるか確かめます。
以上が聞いた音を書きとる学習法、ディクテーションの進め方です。
ディクテーションのあとにオーバーラッピングを加えることで効果をさらに上げることができますよ。この後触れていきます。
オーバーラッピングと合わせて練習
よーし聞いた音も書きとれたし終わろっと
あー!あと一歩踏み込んで練習するとより効果があがりますよ
ディクテーションだけだと聞いた音を書きとって終わり、となりますが、これに加えてオーバーラッピングをすることでよりリスニング力に効果を上げることができます。
オーバーラッピングは「音声と全く同じ速度で発音する」という学習方法です。
細かい部分が再現できていない発音だと、音声より早く終わったり、遅く終わったりしてしまいます。
ディクテーションで書きとった音声を使って、最低10回はオーバーラッピングしてみてください。
数日同じ音声を続けて練習をすることで、安定した発音になり自分のフレーズに変わっていきますよ。
オーバーラッピングについてはこちらの記事もチェック!
ディクテーションにおすすめアプリ
ディクテーションは音声、紙、ペンさえあれば行える練習方法ですが、アプリ使って学習もできます。
おすすめのアプリは「TEDict」です。文字通りTED+ディクテーション(dictation)。
有名なスピーチを使いながら、アプリでディクテーションが行えます。使い勝手もよく便利ですよ。
おわりに
いかがでしょうか。ディクテーションも行いながら、それで終わらずにオーバーラッピングも行ってみてください。
2~3か月続けると細かい音に耳がより向くようになるはずです。
ぜひぜひ取り組んでみてください。ファイトです!