今回は「初めてアイアン・メイデンを聞く」「アイアン・メイデンに興味が出てきた」という方に向けての記事です。
ヘヴィーメタルを聞く人は必ず辿り着くバンド、アイアン・メイデン。ヘヴィーメタルバンドはこぞってカバーをする登竜門的な存在です。
わたしは高校時代にハードロックとヘヴィーメタル(HR/HM)にハマり、アイアン・メイデンを聞き始めました。受験期にも勉強しながらずっとメイデンを聞く生活をし、それから聞き続けて10年以上。
ぱっと見ではおどろおどろしいジャケットで取っつきづらいイメージもありますが、多くのメタルバンドの原点にもなっており聞き始めるとその格好良さにハマること間違いなし!
それでは紹介していきます!
こんな方におすすめ!
- ヘヴィーメタルを聞き始めた人
- ゴリゴリのベースサウンド、格好いいギターリフが好きな人
- アイアン・メイデンに興味があり聞き始めたい人
- アイアン・メイデンてそもそも何?な人
アイアン・メイデンについて
アイアン・メイデン(Iron Maiden)はイングランド出身のヘヴィメタルバンド。
バンド名の由来は拷問器具の「iron maiden (鉄の処女)」から取られています。日本のファンはみな「メイデン」と呼んでいますよ。
世界中から絶大な人気を誇るメタルバンドであり、現在活躍するメタルバンドのほぼすべてがメイデンを通っているでしょう。
どうでもいい情報ですが、甲子園で名門「愛工大名電」がでるとメイデンファンがざわつきます笑
また、バンドにはエディというゾンビのキャラクターがおり、アルバムのジャケットやライブ会場にも登場します。エディが描かれたTシャツは街中で見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
歴代ボーカルは3人
アイアン・メイデンは今までに3人がボーカルを担当しています。
日本だとあまりないボーカル交代ですが、海外のバンドでは珍しい話ではありません。
声質や歌い方も違うため、ファンの間では誰の時代が良いか賛否があり、それを話すだけでも小一時間ネタになったりします。
3人のボーカルはこちら。
・ポール・ディアノ(初代ボーカル)
・ブルース・ディッキンソン(2代目、4代目。3代目の後に復帰し現役のボーカルを務める)
・ブレイズ・ベイリー(3代目)
ブルースは飛行機のパイロットの免許を持っており、世界ツアーの際にはアイアン・メイデンの飛行機をブルースが運転し回ります。
かっけぇ…(語彙力)
アイアン・メイデンの魅力3つ
それではメイデンファンのわたしが思う魅力を3つ挙げていきます。
1. 繰り返されるギターリフ
一般的にメタルバンドの魅力のひとつとして、ギターリフが挙げられます。
ダサいという方がいるのですが、ヘヴィメタルはダサさが段々格好よくなってくる、という事があるのです(個人の感想です)。
うまく表現できないのですが、ヘヴィメタル好きの方は共感する方もいるこの感覚。
ヘヴィメタル好きは「ヘビメタ」と略すことを嫌いな方が多いです。「ヘヴィメタル」もしくは「メタル」と呼ぶのが一般的。
中でもメイデンの繰り返されるギターリフは一種の洗脳状態にまで持っていかれます。
人によってはクドいと思われるメイデンのリフですが、聞いているとクセになってきて、曲を聞いてない時にも頭の中でリフが回るようになります。これがやめられません。
中毒なっとるやん…
2. 長尺のストーリ性のある曲展開
曲の分数自体は全体的に長い傾向にあり、一番長いものでは18分の曲もあります。平均すると6~8分前後でしょうか。
普通のバンドだったら飽きてしまいそうですが、そうはならないのがメイデンの曲。飽きません。
1曲の中に起承転結のストーリーがあり、映画を一本見たような満足感がありますよ。
長いからと聞くときに重くならず、すんなり音が入ります。自然と身体が動く感じがたまりません。
3. ゴリゴリのベースライン
ベーシストはスティーブ・ハリス。白いベースを使いながらアクティブなパフォーマンスと指弾き(ツーフィンガー)の姿が印象的です。
サウンドを聞いて頂くと分かりますが、ゴリゴリの力強いベースが印象的。指弾きなんですよね。
どの曲でもスティーブ・ハリスのベースだと分かる音になっており、メイデンサウンドを支えています。
入門としておすすめしたい5曲
「ライブでも定番中の定番曲」「まずはこの5曲から聞いて欲しい」という曲から選びました。
5曲に絞るのはとても難しかった!ですが見ていきましょう。
1. Aces high
ライブでは毎回チャーチルのスピーチから始まり、1曲目の採用率が高い曲がこのAces High。
疾走感のあるサウンドと勢いが格好よく、最高。
2. The Trooper
2曲目はThe trooper。このイントロが流れると会場が揺れ動きます。
3. Hallowed Be Thy Name
先ほどの魅力にもあげましたが長尺のストーリー展開がある曲。
ギターリフが耳に残ります。
4. Fear Of The Dark
これもギターリフが印象的ですね!
海外のライブだと携帯使用が許されており、暗い会場を観客がライトで彩ります。
5. Run to the Hills
アンコールのラストで演奏されることの多い1曲。
前向きになれるサウンドですね。ライブでは”run to the hills, run for your lives”(丘に向かって走れ、生きるために走れ)をみなで歌います。
管理人だいちが聞き続けたアルバム
せっかくメイデン特集の記事を書いたので!わたしがメイデンの中でも一番好きなアルバムを紹介します。
それが7枚目のスタジオアルバム “Seventh son of a seventh son”。
6枚目のアルバムからシンセサイザーを導入しているのですが、この7枚目のアルバムでもシンセがグイグイ前に出てきます。
コンセプトアルバムのためアルバムの中でテーマが一貫していて、うまく表現できないですがその世界観、雰囲気にどっぷり浸かりました。
ゴリゴリのベース、格好いいギターリフ、ブルースの勇ましい歌声ももちろん◎。
高校の時にハマりすぎて100回は通して聞いているはず…!中毒性あります。
2011年のライブ
最後に、アイアン・メイデンで印象に残っているエピソードのひとつとして2011年のライブがあります。
アイアン・メイデンは2011年の3月12日、13日とさいたまスーパーアリーナでライブ予定でした。わたしも12日にチケットを取っておりライブに参戦予定だったため良く覚えています。
ですが、前日の3月11日に大震災が起こり、やむなくライブはキャンセル。
メイデンを乗せた飛行機は11日に日本の空港へ向かっていたのですが、着陸10分前に地震の影響で空港が閉まってしまい、次のライブ地に向かいました。
次のライブ地だったメキシコでは「blood brothers (血の兄弟)」という曲の演奏時にこんなコメントを残しています。
「世界中にいるアイアン・メイデンのファンは、人種や宗教が違っていても関係ない。メイデンのファンであることは家族であるということなんだ。だから俺たちは次の曲を家族に捧げたい、今、大変な惨事にいる仙台や東京のファンに捧げたい。全てが通常に戻ればすぐ俺たちは戻るつもりだが、今はとにかく・・・俺たちは血を分けた兄弟(BLOOD BROTHERS)なんだ」
その後、東日本大震災のために57000ドルもの寄付をしてくださっています。感謝。
https://www.blabbermouth.net/news/iron-maiden-raises-57-000-for-victims-of-japanese-earthquake/
アルバムを買いたい方
CDとして手元に持っておきたい!という方に向けてこちらから始めるのが良いでしょう。
取っ掛かりのアルバムとしての紹介ですので、メイデンが好きになったらスタジオアルバム1枚目から順を追ってみてください。
聞いていくと「ボーカルの違い」「サウンドの成長」「バンドの試み」等々がわかり面白いかもしれません。
スタジオアルバムおすすめ
選び難いのですが、まずはこの2つのアルバムから始めるとよいでしょう。
ヘヴィメタルの世界でも名盤とされており、ライブ定番曲が多く収録されています。
両アルバムとも1980年代のアルバムなのに古さを全く感じません。
ボーカルは現役ボーカルのブルース・ディッキンソン。
ライブ盤おすすめ
映像がなくても熱量が伝わってくるライブ盤。
特にこの2枚はライブ感が強く最高ですよ。おすすめです。
おわりに
ニューアルバム発売、そして名前が「Senjutsu(戦術)」ということもあり、勢いで書きたくなった記事でした。
ひとりのファンとして、アイアン・メイデンの魅力がすこしでも伝われば嬉しいです。