質ばかり求めるな!一定の学習「量」が「質」を作る

質ばかりを求めていない?
これ、結構あるあるパターンなのですが、「質」を求めるばかり「学習量」や「学習時間」が足りていないために伸びていないという人が増えている気がします。
「とにかく質の高い教材でしか学習したくない…!」
「もっっっと効率のいい勉強法を!」
「タイパ!タイパ!タイパぁぁぁ!」
実際教材も数十年前と比べると信じられないほど質は高くなっていますし、youtubeやnetflix等、生の英語にも簡単に触れられるようになりました。
無駄なことはしたくない。失敗したくない。
その気持ちはわかります。
ただ、わたしの主張は一貫して「一定の”学習量”が”質”をつくる」ということ。
そして、厳しいことを言うと、伸びる伸びないの前に「学習量足りてない人が多いぞ!」ということです。
どれだけ質の良い学習法や教材を使っていても、やっている時間が短ければ伸びません。
例え大谷やイチローに野球を教えてもらったとしても、週1回、月1回しか練習しなければ上達しないわけです。
非常にシンプルなのですが、質を求めすぎるあまり、これに陥っている人が意外に多い。
一定の量をこなせば、自然と学習の質や効率は上がってきます。
もちろん変な癖がついてしまう事があるので、それは矯正する必要はあります。量をこなすことのメリットは、そういった間違いや癖も知識が増えることで「あ、これは間違いだったんだ!」と自分自身で気づきやすくなる。
この気づきが自分で得られるのは非常に大きいのです。
もちろん、コーチや先生等のアドバイスや指摘を入れることも有用です。
アナ雪を50回以上見た話
軽く自分語りをさせてください。
わたしは、今でこそ英語を教えるようになりましたが、大学入学時は12クラス中、英語クラスが一番下のクラスでした。
部活でも同期や後輩に、下のクラスであることをいじられることがあったわけですが、3年のアメリカ詩のゼミに入ったことをきっかけに、英語に真剣に向き合うようになりました。(とにかく、厳しいゼミだったのです。でも内容が面白くて大好きでした)
向き合い始めてから暫くしてアナと雪の女王のDVDを買い、寝る前に必ず見る、真似する、シャドーイングする習慣が出来てました。50回と書きましたが、正確な回数は覚えておらず、3-4か月ほとんど毎日見続けていました。ちょっと病的かもしれませんね笑。セリフもほぼ覚えるまでに。
社会人になってからはアナ雪を見なくなりましたが、その後も通勤時間に英語、運転している時にシャドーイング、TOEICの学習時は毎日パート7を解く、英検受験時はお風呂で単語覚える、寝る前は洋書を読む等、とにかく英語に触れてきました。
学習を振り返ると、質が高いとはいえない学習も中にはあったと思います。ただ、無駄ではなかったことは言い切れます。
元々持っていた文法や発音の疑問もいつの間にか解決していることが多く、量は質に繋がるということを身をもって実感してきました。
水谷隼選手の言葉の重み
実は小学生・中学生時代に卓球に明け暮れていており、今でもたまにやったり、試合は好きでよく見ています。
その中でも元卓球日本代表の水谷隼選手の言葉が好きで、紹介させてください。
「どうやったら卓球強くなりますか?この技術はどうやったら上手くなりますか?◯◯はどうやったらできるようになりますか?」って人生で1番質問されてる俺の嫌いなワードですから答えます。「1万時間練習してから質問しに来てください」 近道なんてない
水谷隼選手 2019年5月8日のツイートより
練習まで時間あるのでのんびり☕️
— 水谷隼🏓Jun Mizutani (@Mizutani__Jun) May 7, 2019
「どうやったら卓球強くなりますか?この技術はどうやったら上手くなりますか?◯◯はどうやったらできるようになりますか?」って人生で1番質問されてる俺の嫌いなワードですから答えます。「1万時間練習してから質問しに来てください」
近道なんてない✋ pic.twitter.com/uKnUq4JWVE
これはスポーツに限った話ではないはず。
英語学習もまったく同じだと思っています。
量が大切。
(ただ、コーチング時の質問は歓迎です!)
まずは「量」という土台を
ということで、「質」を求めるためにも「量」をこなす大切さでした。
これから英語を学習する皆さん、そして今、伸び悩んでいる皆さん。
「この勉強法で合っているのかな?」と不安になって手が止まるくらいなら、その時間で単語を一つでも多く覚え、一行でも多く英文を読みましょう。
質は勝手についてきます。 まずは「量」という圧倒的な熱量を英語学習に注いでみてください。
そこで詰まったら、またその時に。
わたしも英語コーチングを行っていますのでお力になれるかもしれません。


