英語学習を行う上で「シャドーイング」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
英語上達に非常に効果的とされるシャドーイングですが、今日はそんなシャドーイングの魅力と音声の選び方について解説します。
効果やその良さを把握して英語学習に取り入れてみてください。
そもそもシャドーイングって?
英語を習得するには時間がかかります。毎日コツコツと勉強して少しずつ成果が出てくるものですが、多くの人がより効率的に学習したいと思うはず。
そこでおすすめの英語学習法が「シャドーイング」です。
名前の通り影のように音声についていき「聞こえた音を発音する」学習法です。
音声が流れた終えた後止めてリピートではなく、聞いた直後に発音するのが大きなポイントです。
シャドーイングは聞いた音をそのまま繰り返す!ことがポイント。
「聞く」と「話す」を同時に行うため初めは慣れが必要ですが、これを行うことで英語力は大きく上達します。
シャドーイングの詳しい行い方・間違ったやり方についてはこちらの記事をご参考ください
シャドーイングはとにかく手軽にできる
シャドーイングに必要なものは音声のみ(スクリプトもあると練習しやすい)。机に座りペンを用意しなくても耳と口さえ空いていればできます。
普段忙しくて英語学習に時間を使えないという方でもスキマ時間にシャドーイングを行えます。
作業や家事をしている時にもできますし、つぶやき(マンブリング)であれば通勤時やランニングをしている時にも手軽に取り入れられる学習法ですよ。
シャドーイングの魅力
シャドーイングは効果的な英語学習法とお伝えしましたが、シャドーイングの効果や魅力を見ていきましょう!
シャドーイングの効果① 音声知覚の自動化
シャドーイングをすると、音自体を聞く能力(音声知覚)を鍛えることができます。
繰り返し練習を行うことにより意識せずとも音が取れる状態(自動化)になり、リスニング力が大きく向上します。
アメリカ人やイギリス人が話す英語を聞いた時に「早い…」と感じることも多いでしょう。
シャドーイングは「聞いた音をすぐに発音する」ことにより、音声知識のデータベースを更新し日本語的な発音から脱却する一助にもなります。
ネイティブスピードに慣れるためにシャドーイングはとても効果的ですよ。
音声知覚の自動化だけでなく、発音力もアップ!
シャドーイングの効果② 知識の内在化
普段新しい情報を覚えようとすると「内的リハーサル」といって、自分自身の中で何度も無意識に繰り返し反復しています。
シャドーイングを行うと、この「内的リハーサル」を声に出したはっきりとした形で行うことが出来るため、語彙や文法等を内在化して長期記憶として保持することができます。
新しい知識やフレーズを記憶に留めることに非常に有効ですよ。
コロケーションといって、「語と語の自然なつながり」を覚えることにも役立ちます。
シャドーイング音声の選び方
続いてシャドーイングの音声を選ぶ際のポイントをお伝えします。
シャドーイングの音声の選び方① 短い音声を選ぶ
音声は好きな音声を選ぶと良いでしょう。その方がやる気にも繋がり、回数もこなすことができます。
その時のポイントとして30秒~1分の長さの音声を選ぶことがおすすめです。
やはり効果を上げるためには繰り返し練習が必要なため、長い音声では回数がこなしにくくなります。
映画やYoutube等も「ここからここまでのフレーズを練習しよう」と音声を抜粋してみてください。
TOEICであるとパート3,4も丁度よい長さの文章のため非常にシャドーイングしやすいですよ。
シャドーイングの音声の選び方② 自分のレベルに合ったものを選ぶ
シャドーイングで使う音声は難しすぎず、簡単すぎず自分のレベルに合ったものを選びます。
分からない単語や文法等も3~5つ程度までに収めましょう。
第二言語習得において英語上達には自分のレベルより少し上のレベル( “i+α”=自分の持っている知識+ちょっとの知識)が良いとされていますよ。
音声を流してみて全く理解できないようなものは自分のレベルに合っていないかもしれません。
レベルが明らかに上すぎた場合にも準備を入念に行えば問題ありません。シャドーイングの前段階として単語・文法チェック、音読を最低20回以上こなして文章のイメージを固めてください。
シャドーイングで英語力アップ
今回は英語学習で効果的なシャドーイングの魅力と音声の選び方についてお伝えしました。
シャドーイング自体は慣れるまで負荷が高い学習法ですが、うまく取り入れることで今まで以上に英語力の向上が期待できますよ。Give it a shot!