KOKO ENGLISH英語講師のだいちです。
国が変われば言語も文化も変わる。タイトルにもある通り、もちろん学校の時間割も変わります。
ということで、今回はオーストラリアの時間割の特徴をご紹介します。
わたしは”Language assistant program”という西オーストラリア州のプログラムで1年間滞在し、
日本語教師としてオーストラリアの小学校~高校で働いていました。
その時の経験を基に現地の学校事情をシェアさせていただきます。
学年の言い方が違う
はじめに時間割の前に簡単に学年・学校についての情報をお伝えします。
学年について
日本語では中学1年生、高校1年生という風に言いますよね。
オーストラリアでは小学校1年生はYear1ですが、中学1年生はYear 7(7年生)になります。
高校1年生でもそのまま学年の数が増えYear 10(10年生)と言います。
小学校1~6年生= Year 1~6
中学1~3年生=Year 7~9
高校1~3年生 = Year 10~12
オーストラリアは中高一貫
オーストラリアでは中学・高校一貫が基本。
そのためYear7~12までは同じ学校に通います。
そのためか学校の呼び方もjunior high schoolが基本的にありません。
Primary School : 小学校
Senior High School/College:中学・高校(一貫校)
Collegeなのに高校が入っているんですか?
そうですね。これは驚きですが、わたしの働いていた高校も ~~ Collegeと言いました。Collegeは専門コースがある中高校が多いです。
時間割の特徴
時間に注目
時間の刻みが中途半端なことに注目!
1時間目は8:40~9:44、2時間目は9:44~10:48、と変わった時間の区切れになっています。
学校によるものの、このシステムを採用している場所がほとんどとの事。
前期・後期と計4校に勤務しましたが、内3校は画像のような変わった時間配分でした。
日本人気質なのか、この時間がほんっとに気になるんです笑
「なんで中途半端なの?」とよく聞いていましたが、「オーストラリアはこうなんよ」と曖昧な回答しか返ってきたことしかありません笑。
生徒たちも教員もみなチャイム頼りに過ごしていることが多かったです。
わたし自身も何時から何時まで授業かは感覚で過ごしていました。
Recess(リセス・休憩)とLunch(ランチ・お昼)がある
Recessはいわゆる中間休みの時間。この時間に軽食やお昼を早めに食べる生徒も多いです。
給食がないため、持参したお菓子やランチを食べています。
カフェテリア(購買部)も多くの学校にあり、これがほんとうに安い。
生徒は好きな授業を選べる
生徒は中学高校から時間割を自分で組んでいきます。
大学の授業を組むように授業を決めることができるため、事前登録が必要。
受講したものの合わない場合にも空きがあれば変更することも可能です。
新しい学期が始まった時にはよく、クラス変更して入ってくる生徒や逆にいなくなる生徒がいました。
小学校は日本と同じく担任制。音楽、日本語、体育等の特別授業以外は担任の先生が授業をしていました。
先生はRecessに交流会
教職員はMorning Tea(モーニング・ティー)といって、Recessの時間にコーヒー休憩をしながら交流する時間があります。
週1回程度開催されて、毎週担当部署が変わります。部署によって色がでるため、それも楽しみのひとつ。
語学チームが担当週には巻き寿司を作って持っていきました。反応が直接もらえるのはやっぱりうれしいですね!
15時に終わる学校がほとんど
学校は15時30分に終わるところもありますが、15時に終わることがほとんどです。
部活もないためチャイムが鳴った瞬間に生徒は一斉に外に飛び出します。
起立・礼のような挨拶がないのも特徴のひとつでしょう。
15時近くになるとそわそわしている生徒が増えますよ。
15時ぴったりにほとんどの先生も帰宅
驚いたのは残業する教職員はほとんどいません。
15時5分には先生も生徒もいなくなり静かな学校になります。
帰りの荷物をもって、授業の教室に向かう先生もいました。お子さんがいる先生方はお迎えに向かうため特に早かったです。
仕事は仕事の時間の中で、という意識は大切ですね。
おわりに
記載した情報は学校により変わってくるかと思います。西オーストラリア州で働いた経験を基に書いた情報でした。
ご参考になれば幸いです。
開始時間の謎についてはいつか解き明かしたいものですね。