こんにちは。英語講師のだいちです。今回のお悩みはこちら。
オーバーラッピング練習しているけどなかなかできなくて…
オーバーラッピングはリスニングに効果のある学習法ですが、苦戦する方が意外に多い学習法のひとつでもあるんですよね。
ちょっとした工夫やコツを掴むことでスムーズに発音できるようになりますよ。今回は上達のための3つのコツをご紹介していきます。
そもそもオーバーラッピングとは?
オーバーラッピングとは「音声と全く同じ速度で発音する」学習法です。
「言える音を聞ける音」にすることでリスニング力に大きく効果あり!の学習法。
“overlap”は「重ねる」「重ね合わせる」の意味です。聞いた音を発音するシャドーイングと混同しないようにしましょう。
また、シャドーイングはスクリプトなしで練習可能ですが、オーバーラッピングは同時に発音するため基本的にスクリプトありで練習してみましょう。
オーバーラッピング上達 3つのコツ
それではオーバーラッピングを安定して行う3つのコツを見ていきましょう。
「同時に発音する」ということは常に念頭に置いてくださいね。
① 音声変化を確認する
英語ではリンキングやリダクション、フラップT等、音を変えて発音することが頻繁にあります。また弱形といってwe, for, at,等の機能語は非常に弱く読まれる傾向にあります。
どの音が繋がっていて、どの音が落ちていて、どの音が弱く発音されているか、という音声変化を確認してからオーバーラッピングに取り組みましょう。
スクリプトに音声変化を書き込むことで大幅に練習しやすくなります。
分からない方は0.5~0.8倍速に速度を落として聞くと音の変化が聞き取りやすくなります。
② 発音のタイミングをそろえる
オーバーラッピングは始まりも終わりも音声と発音がぴったりと合います。
自分の発音が音声よりも早すぎたり、遅すぎたりしないよう、開始タイミングを合わせましょう。
そもそも開始タイミングが合っていない方は、意外にも多いです。もちろん終わるタイミングも同時になるよう合わせます。
③ 低倍速から始める
発音が安定しないまま通常速度を続けると、細かい箇所をごまかし気味になります。
また何となく出来ている気分にもなりやすいです(これが効果が非常に落ちるやり方)。
そのため1.0倍が上手くいかないという方は0.5倍、0.75倍、0.9倍という流れで、ゆっくりの速度から始めてみてください。
低倍速から始めることで音声変化の再現がより安定し、音声と同じリズム、発音でできるようになっていきます。
勢いで発音して「何となく出来ているな」では効果が落ちる。上達のコツを意識して取り組もう!
おわりに
ちょっとしたコツでオーバーラッピングが「何となく」の練習ではなく、効果を生む練習に変わっていきますよ。
ひとつの音声につき、10回以上はオーバーラッピングしてみてください。ファイトです。
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