目次
ポケモンの名前の工夫
ポケモンの名前は日本語でもほかの言語でも、子どもが親しみを持てるような工夫がされています。それ故にポケモンの英語名も覚えやすいだけでなく、英語のイメージをつけることに役立ちます。今回はポケモンクイズを通して、名前の由来や工夫を見ていきましょう。
クイズに入る前にどのような工夫がされているか、2例挙げました。まずはアーボックの名前を見てみましょう。
アーボック Arbok = cobra(コブラ)を後ろから読んでarboc。語尾の”c”の代わりに”k”が使われています。
既存の単語を後ろから読むという工夫があります。今度はカビゴンの例を見てみましょう。カビゴンはポケモンの英語名でよくある2,3単語を掛け合わせた名前のパターンです。
カビゴン Snorlax =snore (いびき)+lax (だらしない、ゆるい)
ポケモンの名前を見るだけで新たな知識や発見が得られることがある
ポケモンいえるかな、を歌えた子ども時代。何となく覚えられたのも工夫がされているんだろうな。
ポケモン英語名クイズ20問!
それでは今回は初代ポケモンより20問の英語名クイズを用意しました。何問分かるかチャレンジしてみてください。
名前を押すとヒントが見れますよ。英語名を知らなくとも単語から予想してみましょう!
1~10問目
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ラッキー。英語だとチャンスがもとになっています。因みにハピナスはBlissey。bliss(至福)+Chansey。
2. Lickitung
ヒント: lick(舐める)+ tongue (舌)
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ベロリンガ。特徴の舌が名前にしっかり入っています。
3. Dragonite
ヒント: Dragon(ドラゴン) + Knight(騎士)
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カイリュー。この英語名を聞くとSEKAI NO OWARIの曲が頭によぎります。
4. Sqirtle
ヒント: squirt (噴出する、吹き出す)+turtle(亀)
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ゼニガメ。だんだんパターンがつかめてきたのではないでしょうか。
5. Metapod
ヒント: metamorphosis(変身)+pod (繭)
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トランセル。日本語名でもtransformation(変形) + cell(細胞)と英語が使われているのもポイント。
6. Magnemite
ヒント: magnet(マグネット)+ mite(小さいもの)
7. Clefairy
ヒント: clef (ト音記号、ヘ音記号のような音符記号)+fairy(妖精)
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ピッピ。頭のうずまきで音楽記号を想像したのでしょうか。かわいい。
8. Jigglypuff
ヒント: jiggle (揺れる、揺すぶる)+puff (ふくれたもの)
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プリン。puffはシュークリームでも使いますね、a cream puff。
9. Bulbasaur
ヒント: bulb(球根)+dinosaur(恐竜)
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フシギダネ。英語名では不思議要素がなくなっていますね。
10. Psyduck
psychic(超能力のある)+duck (カモ、アヒル)
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コダック。英語名はエスパータイプ感が強まる名前です。
11~20問目
11. Bellsprout
ヒント: bell(ベル)+sprout (芽、芽を出す)
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マダツボミ。英語も日本語もよく考えられているなと実感!
12. Arcanine
ヒント: arcane(難解な、秘密の)+canine (イヌ科の)
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ウィンディ。canineは新聞等の少し固めの文章で見ることがあります。
13. Machamp
macho (マッチョ)+champ (チャンピオン)
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ヤドン。直球な名前ですが、かわいくて好きです。進化したヤドランはslowbro。slow(遅い)+bro(弟→友人や知らない男性にもbroは使います。)
15. Hitmonlee
ヒント: Hit(ヒット、殴る)+mon(モンスター)+Lee (Bruce Leeブルースリー)
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サワムラー。日本語名は沢村忠さんという元キックボクサーが由来になっているそうですが、英語名でも有名人から名前を取っています。
16. Hitmonchan
ヒント: Hit(ヒット、殴る)+mon(モンスター)+Chan (Jackie Chan ジャッキーチェン)
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エビワラー。日本語名は海老原博幸さんという元プロボクサーが由来だそうです。英語名はジャッキーチェンが使われました。こちらも面白いですね。
17. Mr. Mime
ヒント: Mr. (男性の敬称)+ mime (真似る、パントマイム)
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バリヤード。英語名はパントマイマーとしての自覚が強い名前です。
18. Magikarp
ヒント: magic (マジック、不思議な)+ carp (コイ)
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コイキング。ギャラドスに進化する点、確かにmagicかもしれません。
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メタモン。アニメ版では「でぃと!」という鳴き声を出します。
20. Charizard
ヒント: char (炭にする)+lizard(トカゲ)
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リザードン。リザードだからトカゲなんだと気づかされます。龍に見えるといつも思います。いづれにせよ格好いい。
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参考にしたサイト
さて、何問分かったでしょうか。分からなくとも由来を見るだけで「へーそういう意味なんだ」という発見があったのではないかと思います。
参考にしたのはこちらのサイト。眺めるだけでも発見があるので、見てみてください!
https://pokemondb.net/etymology
語源のことを”etymology”といいます。ポケモンでも何でも語源を調べたい時には「調べたいワード+etymology」で検索してみてください。「調べたいワード+derivation/origin」でもヒットします。
ポケモン英語名ちょびっと豆知識
メインキャラクターの名前
ポケモン自体の名前だけでなく、メインの登場人物たちの名前も親しみやすいように変えられています。
サトシ=Ash / ローマ字表記satoshiから、a、s、hを取った名前。
カスミ=Misty / 水タイプを使うこともありmisty (かすみのかかった、霧の立ち込めた)という名前。かすみはmistという意味。
たけし=Brock / 岩タイプを使うこともありrockから由来。
おにぎりが違う名前に
他のポケモンの工夫としては海外の子どもたちが「おにぎりを知らないのではないか」という背景から、おにぎりがJelly filled donuts(ゼリー入りドーナッツ)として紹介されています。このシーンは海外勢からも「どうみてもおにぎり」と突っ込みが入れられ、海外ではmemeとしてネタにされることもしばしば。Brockのおにぎり(ゼリー入りドーナッツ)を作ってみたというYoutuberもたくさんいたりします。
“These donuts are great. Jelly filled are my favorite. Nothing beats a jelly filled donut.” (このドーナッツは最高だよ。ゼリーが入ったものがお気にいりなんだ。どんなものもゼリー入りドーナッツには勝てないね!)
色違いの概念
ポケモンには非常に低い確率で現れる色違いのポケモンがいます。「色」という話題はやはりセンシティブなもので、海外版ポケモンはshiny(光輝く)という言葉が使われています。色違いポケモンを出したときには光るエフェクトがあるため、初めて聞いた時には「いいね!」と思いました。
例: 色違いのピカチュウ=Shiny Pikachu
好きなものごとを英語で調べてみよう
いかがだったでしょうか。ポケモンに限らず好きなものごとを英語で調べてみると新たな発見がありますよ。
ポケモンに限らず、名探偵コナン(Case closed)でも登場人物が全く違う名前になっていたり、海外版のワンピースでは規制が強く、サンジが「たばこ」の代わりに「キャンディ」をなめていたり、流血がなくなっていたりします。
ぜひ興味のあるジャンルを英語で調べてみてください。
好きなものごとを英語で調べてみよう!全く違う名前であったり、中身が変わっていたり、規制が強くかかってる等新たな発見があるはずです。
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