セピアさんの“あの”英語フレーズを徹底解説【Yeah!】

Yeah that's exactly what I've been wanting Boomerang!
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セピアさんというゲーム実況者をご存じでしょうか。

時折英語も混ぜながら実況していることがポイントで、ゼルダの伝説をプレイ中に発した下記のフレーズが非常に人気です。

  • Yeah! That’s exactly what I’ve been wanting! BOOMERANG!
  • Yeah! Nothing could be better than this! GALE BOOMERANG!

他の実況者の方でも英語関連の話になると、コメントがこのセピアさんのフレーズで溢れることがあります。

今回はこの有名フレーズの意味や発音ポイントをお伝えしていきますよ!

目次

フレーズの意味

まずはフレーズの意味を確認しましょう

Yeah! That’s exactly what I’ve been wanting! BOOMERANG!

  • Yeah! That’s exactly what I’ve been wanting! BOOMERANG! (いえぁ!それがまさに欲しかったものなんだ!ブーメラン!)

Yeah! = いえぁ!

exactly = まさに、その通り

what I’ve been wanting → what I’ve been wanting「欲しかった・望んでいたもの」。完了進行形にすることで「(今までずっと)~し続けている」というニュアンスを出せる。

※状態動詞であるwantに~ingがつくのかということに関しては後述。

Yeah! Nothing could be better than this! GALE BOOMERANG!

  • Yeah! Nothing could be better than this! GALE BOOMERANG!(いえぁ!これ以上のものなんてないだろう!疾風のブーメラン!)

Nothing could be better than ~ = ~より良いものはないだろう

nothing 「何もない」、couldは推量の意「~だろう」、better 「より良い」

「疾風のブーメラン」の英語名は”Gale Boomerang”。

galeは「強い風、大風、疾風」の意。

ブーメランをする人。

発音のポイント

ここからは発音の練習も行ってみましょう!

だいち

恐縮ながら発音してみました!ポイントをお伝えしていきますね。

Boomerangのフレーズ

※音声が出ます

Yeah! That’s exactly what I’ve been wanting! BOOMERANG!

・That’s → ストレス(強く読む場所)の母音は/ӕ/。appleの/ӕ/の音で「え」と「あ」の中間の音と思うと分かりやすいかもしれません。

・exactly →ネイティブは/t/を落とすことが多い。/t/の音に子音が来ると落として発音するのですね。セピアさんは/t/を入れて発音していますが、もちろんどちらでもOK。母音は同じく/ae/。

・wanting →/t/の音はフラップTで発音することが多い。 弱い/d/の音、もしくは日本語のラ行に近い音。 /ˈwɑndɪŋ/。/n/の音で/ˈwɑnɪŋ/とリンキングしても良い。セピアさんは/t/をしっかり発音タイプ /ˈwɑntɪŋ/ 。

・what I →こちらもフラップTでリンキング。弱い/d/の音、もしくは日本語のラ行に近い音。wʌ-daɪ 「わだぃ」or「わらぃ」。

・I’ve been → /aɪ(v)-bɪn/と発音。完了形のhaveの/v/の音は、次の単語が子音始まりの場合(ここだとbeenの/b/)、落として読まれることがほとんどです。

シラブル(音節)に分けて練習してみるとよい練習になりますよ。下記発音後に自然に発音する練習をしてみてください。

/jæ!-ðæts-ɪg-ˈzæk(t)-li-wʌ-daɪ(v)-bɪn-ˈwɑn-dɪŋ!ˈbu-mə-ˌræŋ!/

Gale Boomerangのフレーズ

Yeah! Nothing could be better than this! GALE BOOMERANG!

・Nothing →語尾は/ŋ/の発音記号で軟口蓋鼻音といいます。よく「んぐ」と発音される方がいますが、これは間違いです。

日本語でも「ぎんこう」や「とんかつ」の「ん」の音が/ŋ/で発音されています。「カ行・ガ行」の前は/ŋ/で発音されていることがほとんど。ゆっくり発音して鼻から抜ける感覚を確かめてみてください。

・could be /ku(d) bi/ /d/の音は次に子音が来ると発音されない事が多い。/d/を落として発音しましょう。

・better /be der/ →/t/の音はフラップ/t/で発音。弱い/d/or日本語のラ行に近い音。語尾は/r/の音が入ります。/r/は軽く舌を引いて音を籠らせる。

・Gale /geil/ →語尾がLの音で終わる単語のためダークLを使います(単語内でもLの後に母音が来なければダークL)。

普通のL(ライトLorクリアL)は舌先を前歯の後ろにつけて/l/の音を発音します。ダークLの場合は舌先は前歯裏につけずに、前歯裏に向かう程度。籠った音で小さい「ぅ」「ぉ」のような音に近い。「げぃぅ」と発音してみると近い発音になります。例: milk 「みぅk」、will 「うぃぅ」、people「ぴーぽぅ」

・こちらもシラブル(音節)に分けて練習してみましょう。シラブルで10回練習してから発音すると自然になりやすいですよ。

/jæ!-ˈnʌ-θɪŋ-kʊ(d)-bi-ˈbɛ-dər-ðæn-ðɪs!-geɪl-ˈbu-mə-ˌræŋ!/

文法に関して

That’s exactly what I’ve been wanting! は正しい文法なのでしょうか。

結論から言うと文法的には誤りがあります。状態動詞(”Stative Verbs”)は~ingを取らず、wantはwantingには通常なりません。

状態動詞 “Stative Verb” → 継続的な状態を表す動詞。know, want, love等。

動作動詞(動態動詞) “Dynamic Verbs” → 動作を表す動詞。play, watch, read等。

文法的に正すとするならば、That’s exactly what I’ve wanted. もしくは That’s exactly what I wanted.になるでしょう

マクドナルドのI’m lovin’ it

マックのキャッチフレーズは”I’m lovin’ it” と状態動詞であるLoveにingをつけています。「愛している」という状態にingで動作を付け加えることで、うまく説明できませんが、より「美味しくて、大好きなんだよ、だから愛している」というイメージを強めています。

Justin TimberlakeのI’m Lovin’ Itという曲も有名です。

このようにキャッチフレーズや歌詞、普段の会話(口語)では状態動詞でもingがつくことがあります。文法的には誤っているからと一概に間違えだとは言えません。ネイティブも使うことがあります。

個人的に細かいことは気にしない派です!が念のため、の説明でした。

さいごに

さて、今回はセピアさんの英語フレーズを用いた記事でした。使う機会はないかもしれませんが(ブーメランを取った時くらい?)、ご参考ください。セピアさんの動画もYoutubeで検索!

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